ことばを遺すのは価値のあること

コラム 田原涼音

はじめまして、こんにちは。田原涼音(タハラスズネ)と申します。

きょうもがんばって生き延びたなぁ。皆様もおつかれさまです。

 

まず、本文の前に簡易的な自己紹介を。

現在看護系大学の3回生(21歳)で、中高一貫校の出身です。中学の頃から付き合い続けている彼氏がいるのですが、彼とはいろいろあって、その影響もあって中3から摂食障害を発症しました。

拒食・過食嘔吐を経て、高2になるころにはまともにごはんを食べられるようになったのですが、メンヘラ傾向は完治せず。実習前には心療内科にかかるなど、幼いころからの希死念慮とともにまだまだ安定しない日々を送っています。

と、まあこんな感じなのですが……。

 

唐突ですが、わたしには数年前からある趣味があります。

趣味と表するのかはわかりませんが、それは、ノートに自分の心境を言語化することです。

何とも言えない心地をしっくりくることばに表現できた時、思わずうれしくなってしまうのです。

きっと何でもない人にとったらなんでもない感情や心境なのでしょうが…。

でもわたしにとったら、それがどれだけ歪んだ考え方であったとしてもわたしの生きてきた証です。

ということで、この記事では「感情や考えをことばにすること」について書いていきたいと思います。

 

ここを見ている人のなかにはきっと、じぶんの感情や考えをだれにも相談できず、紙やスマホのメモなどに書き出している方もいらっしゃると思います。

それがたとえどんなものであったとしても、それはあなたの生きた証。一生懸命に生きてきた証です。

たましいがのった、いきをしている、あなたにしかだせない言葉です。

あなたが出さなきゃ、一体だれが表現してくれるというのでしょうか?

 

だれだって、好き好んでこんな視点(気分の波や希死念慮など)を会得したいもんじゃないです。

わたしだって、好きでこうなってるんじゃない。

毎日毎日しにたいを抱えて生きるのは、とても苦しいものです。

けども、その視点にはその視点にしかない美しい陰鬱さがあります。

私たちにしか見えない景色、私たちにしか表せない心情がそこにはあります。

 

わたしの心を感じることも、それを言葉にすることも、わたしにしかできない仕事です。

それはきっと、あなたもおなじ。

 

心を感じること、それに深く潜って言葉にすることはベクトルを自分に向けること。

結局、私たちは何があっても自分にベクトルが向くし、何があっても最終的には自分に還元されるのです。

 

いまのあなたから出てくる心情や感情や、それを基にしたことばたちというのは、その場限りのもので、刹那的で儚くて。それでいて人間くささとか、はたまた人間ならではの美しさとか……。そんなものがいっぱいいっぱい詰まっています。

 

ことばは感情や考えの成績表みたいなもので、何をどう感じ考えたのかを表してくれます。

でもそれって、おとなになっていくにつれ、他人から評価されることは減少します。

私が喜んだところで、悲しんだところで、その過程をいくらことばにしたって普通は何もありません。

誰が知る由もなく、知らせる理由も義務もなくそこにあります。

 

でも私たちはどう足掻いたって、永遠に生きることはできません。

だから、生きた証・私たちの欠片としていまの感覚を遺すようにことばにすることは、たとえ他者から見た価値はなくとも、私たちにとってとても価値のあることだと思っています。

 

それがふいに、だれかの助けになるかもしれません。

このサイトにある文章で私は幾度も助けられています。

 

誰かに必ず見せないといけないものでもありません。

でも、あなたから紡がれることばは、あなたしか表せないことばです。

無意味なんかじゃないし、無価値なんかじゃない、宝ものです。

 

それがどんなに醜いものであれ美しいものであれ、あなたの生きた証として自信をもってほしいと思うのです。

 

自戒をこめて



【執筆者】
田原涼音(タハラスズネ) さん

【プロフィール】
看護系大学3回生。中高一貫出身。摂食障害(拒食、過食嘔吐)経験有。自傷癖がたまに顔を出す。いろいろありながらも10年ほど付き合っている彼氏がいます。ほんと、いろいろ。


募集

メンヘラ.jpでは、体験談・エッセイなどの読者投稿を募集しています。
応募はこちらから

メンヘラjp公式ツイッターはこちらから

この記事のカテゴリ・タグ

コラム 田原涼音
このエントリーをはてなブックマークに追加

2件のコメント

ローズティー 返信

私も書くことが大好きです。
万年筆でノートにつらつらと書いたり。
スマホのメモ帳に書いたり。
ブログに書いたり。
小説や詩にしたり。
書くことは生きた証になりますね。
とても共感しました。
ありがとうございます。

ミナ 返信

「結局、私たちは何があっても自分にベクトルが向くし、何があっても最終的には自分に還元されるのです」の一文がとても好きです。

コメントを残す

返信をキャンセル
返信先コメント