「死ぬ気になればなんでもできる」を実践した結果

体験談 希死念慮 就労 湊 うさみん

「死ぬ気になればなんでもできる」と言います。

ところが、私にとっては働くことは死ぬことよりも難しいのです。今まで、立派な社会人になるべく頑張ってきましたが、私には無理のようです。

体育会系の運送業のバイトをした時は、腕力がないせいで全然仕事ができず、大声で怒鳴られました。そもそも、見るからに痩せてて非力なのに、なんで力仕事を任されるのか全然理解ができませんでした。

しかも、対人恐怖があって、「水飲んできていいですか?」と聞くことができず、喉がカラカラになって働き続けました。脱水症状がひどくなると視界が狭まるんですね。始めて知りました。

その仕事は1日で辞めました。

精神的にも肉体的にもつらかったのと、やっぱり自分は労働には向いていないんだという自分を責める気持ちが混ざり合って、帰りのバスでずっと泣いてました。

また別の職場では、いつも無口で不気味に見えるせいか、上司からは、シフトに入れてもらえない、すぐ隣にいるのに「いたの?」と声をかけられたり、いじめのようなことにも遭いました。

なんで働くのってこんなに苦しくてつらいでしょう。難易度が高すぎます。

しかも、人にはいろんな人がいて、それそれに事情があるとわかっているにも関わらず、全員にフルタイム勤務を押し付けてきます。

支出を減らして働くのも週2日でいいから自由時間がほしいといった働き方は、「なまけもの」とか「半人前」などと呼ばれます。

自分で自分の生活費を稼いでいれば一人前扱いされていいはずなのに、正規雇用の正社員やお金持ち以外は負け組という風潮です。

とにかくこの世界は生きづらいです。人生のリセットボタンを押してニューゲームできるしても、またメンヘラになる自信があります。

私は「働かされている」「自由を奪われている」といった感覚がストレスになる体質のようで、どのような職場に行ってもストレスを溜め込むことになるでしょう。

この世界に適応障害を起こした結果、今はメンヘラニートです。この先も働ける気がまったくしませんし、うつ病が治る気もしません。

働けないでいると、「労働の義務がある」って怒られるんです。そういう義務があることは小学生の時に習いましたが、詳しくは知らないのでグーグル先生で調べてみました。

……よくわかりませんでした。

「憲法27条1項 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」

というのが労働の義務の全文ですが、子どもでも高齢でも病気があっても働かなくちゃいけないの? それに勤労の定義は何? ホームレスの人が空き瓶を回収して売ってるのも勤労になるの? などなど。

色んな解釈ができすぎてわけがわからないんですね。たぶん作った本人たちもよくわかってないんだと思います。私が政治家だったらこんな曖昧な法律作りませんし。

でも、自分の生活費くらいは自分で稼げるようにならないと劣等感がすごいので、働けるのであれば働きたいですね。働けないけど。

「死ぬ気になればなんでもできる」と言われた人は、「働く気になればなんでもできる」と置き換えてみましょう。確かに定年までフルタイムで働く気になればなんでもできそうだ、としっくりきます。


【執筆者】

湊 うさみん さん
【プロフィール】

就職で90社落ちて小説家になる夢も叶わず自殺未遂。その後ニートしながらなんとか生き延びてます。同じ名前でひきポスにて記事を書いてます。

twitter : @usa_mint3


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4件のコメント

みみりん 返信

体力に自信がないのに運送業のバイトをしたり、人とコミュニケーションを取りたくないのに他の人と協力しなければならない仕事に応募したのはなんでかな?と思いました。最初から向いていない仕事に応募したら大変な目に合うのはわかりきったことじゃないですか。それで「労働は自分にむいていない、その上いじめられるようなことがあった」と嘆くのは、なんだか違うような気もします。

チョコ★コロネ 返信

労働の義務・・・生きてる限り、逃れられないんですよね。残念ながら。どこに行っても。例えば、今は親に養われてたとして、親が亡くなったらどうするのか?生活保護を受けるって言っても、そう簡単に保護が決定される物ではないし・・・仮に保護が出ても、早く仕事を見つけて働く事が条件に入ってるんですよね…。障害者の人も、出来る限りの仕事には就く事っていう条件がついてるし・・・。ケースワーカーに就職活動の証明を求められる事もあるわけで。従わなければ停止。だから、どうやっても、生きてる限りは労働の義務からは逃れられないんですよね…。

返信

お気持ち分かります。難しい問題というか命題ですよね。
働けるのに楽して働きたくない と どうしても働けない をイコールにして欲しくてないというか。
たしかにみんな楽していたら社会として回らないのも分るんですが。率は詳しくないんですが
憲法27条1項 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ
に限っていえば
国民には働く権利が有ります  働いたら税金等納める義務があります
という意味かな、と。勤労の義務じゃないといいな、と。(前述の課題がありますが)

しぐれ 返信

「私が政治家だったらこんな曖昧な法律作りません」とありますが、労働の義務について触れられているのは憲法です。
日本の憲法は世界の中でも改正が難しく、条文が今の社会に適応しなくなっていても簡単には変えられません。
知り合いの話ですが、小学校時代日本でずっと不登だったにも関わらず中学でアメリカに行ったらその後なんの問題もなく生活できるようになった方もいます。
日本の環境が肌に合わないだけかもしれないのでいっそ日本を飛び出すのも手だと思いますよ。

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