青春を埋葬したい ~とあるACの夏の思い出~

体験談 毒親 アダルトチルドレン カス子

皆様こんにちは。いかがお過ごしですか。私は無職になって7キロ太りました。カス子と申します。もうだめだ。

今回は、普通の人からしたらなんともないような、私なりの小さな冒険の話をさせていただきたいと思います。

 

事の発端

私は、新興宗教に傾倒する父と過保護な母の元に生まれました。物心ついた頃から父は私達家族ではなく神様の元に行ってしまい、母の実家に帰ることとなりました。

過保護な母と、発達障害グレーゾーンの弟と、アル中の祖父と、過保護な祖母と、唯一まともな叔母という大所帯の中で小さくなって暮らしていました。私は所謂アダルトチルドレンとして育ちます。また、わたしを育てる彼らも皆アダルトチルドレンではないかと予想しています。

母はとても過保護でした。小学校の皆がお寺で流しそうめんのイベントに行くにも「宗教はダメだ」と行かせて貰えず、「土日くらいはお母さんを手伝いなさい」と買い出しなどを手伝う日々。

月に2回ほど父に会いに行かなければならず、土日は家族サービスに徹底していました。門限は5時。親が選んだ高校に通うことになるも高校生の頃には「暗くなったら帰りなさい」とアルバイトをさせて貰えず、経済的にも管理されていました。

これまた親に方向性を決められた大学に通う大学生になってからはある程度緩くなりましたが、それでもアルバイトは大学2年生までさせてもらえず、先輩達からの食事の誘いを断り孤立していましたし、飲み会の二次会はNGであったりと色々な制限がありました。

前置きが長くなりすみません。

こんな人生を送っている中で、わたしはずっと胸に秘めた思いがありました。
「私だって青春を楽しみたい」

私の母は高校生の頃から合コン三昧で、祖父母に反発し破天荒な生活をしていた。趣味もあり、事あるごとに旅行に行ったりもしていました。そこまで出来なくてもいい。ただ、私だって楽しい思い出が欲しい。そんな思いを燻らせ、時には泣いて生きてきました。こんなことなら青春を殺して埋葬してやりたい。過去のものとして、しまいこんで、もう二度と掘り起こさなくて済むように。

 

挑戦

しかし昨年の夏、あまりにも「私だって青春を埋葬してあげたい、過去になかった青春を今経験して成仏させてあげたい」という気持ちが爆発し、私は冒険に出ることにしました。とは言っても小さなことです。私がしたかったこと、それは
・ビキニでプール

・浴衣で花火大会

小さいでしょう?でも、こんなことすら経験したことがなかったんです。親の顔色を伺って、そして長年のコンプレックスで着れなかったかわいい衣装で夏を満喫する。誰にも相談出来なかった小さいけれど大きな悩みを解消してやろう!と一念発起したわけです。なんてったってこちとら成人だぞ、そろそろ好きに生きても大丈夫だろう!というヤケクソが半分以上でしたが。

しかし、これはどれも1人では成し遂げられない(というか虚しすぎて逆に辛い)ので、相手を探しました。私は被害妄想が強く、また断られるのが極端に怖いため(そして友達が少ないため)中々相手が見つからないことも今まで手を出せなかった要因です。どうしたら相手がみつかるかな……悩みに悩んだ末、とりあえず信頼できる知人に連絡を取りました。

 

「プールにいってみたい」

「プール、生理的に無理なんだよね」

「あー(だよなぁ断られるよなぁ私となんか)、うん、ごめんなさ」

「花火大会とかなら行きたいけどね」

 

あれ意図せず相手あっさり見つかったんだけど!?!?!?

大混乱しました。自分と花火大会に行きたいと思って貰えてる……?あっさり叶ってしまう…?2年前に買って着てない浴衣、着れちゃう……?

いやいやまだ喜ぶのは早い。プールの相手が見つからない。どうしようかな……

と、趣味のTwitterアカウントで呟いたところ、相互フォローの方から

 

「私も青春の思い出が少ないのでよければご一緒しませんか!?」

 

え、こんなに簡単に見つかる!?!?!?!?!?!?!?

(※SNSで安易に相手を見つけることを推奨している訳ではありませんのでご注意ください)

私にとっては遠い未来の、そして置き去りにしてきた過去の出来事。それが今、こんなにも簡単に目の前に現れてくれた。その事実だけで涙が出てきました。

 

結果

結論から言いますと、どちらも本当に相手方によくしていただいて私の青春はすっかり成仏してしまいました。小さい頃から「はしたない」と服を捨てられていた私が、ビキニを着て、浴衣を着て、大好きな人達と歩いている。スカートを履いただけで馬鹿にされていた人生だったのに、今はもうバカにされない。それだけでよかったことに気がつけました。

そして、もう二つ気がついたこと。青春は終わるものでなくてこれからでも作っていけること。ほんの少し勇気を出したら案外なんとかなることもあるということ。これを実感することが出来たのが、1番の収穫でした。

 

最後に

なんだ、友達いるやつの自慢かよ、と思われる方もいらっしゃるかと思います。ですが、ここに至るまで私も何人にも断られていました。前日ドタキャン当たり前。自分は大切な人間じゃないのかと泣くことも多かったです。

でも、諦めずに目標に走っていくことをしていて、実は何年もかけて達成した目標でした。なにより人生は長いのです。これから作っていけるものがたくさんあるんだ、と実感できる良い経験になりました。たとえそれがどんなに小さい目標でも。

これで、私の小さな冒険の話は終わりです。自分語りになってしまいましたが、皆さんもたとえ小さなことでも、諦めきれないものは大切に胸にしまっていてほしいと願います。すぐに叶うことはないかもしれないし、努力が自分の意図した方向とは別に身を結ぶかもしれませんが。

それでも、なにかを成し得るってとても幸せなことでした。

最後に、花火大会に付き合ってくれたKさん、プールで一緒にビキニを着てくれたMさんに最大限の感謝を込めて。

ここまでよんでいただきありがとうございました。これからの皆さんの人生が実りあるものになりますように。


【執筆者】

カス子 さん
【プロフィール】

雇用保険をもらいながら介護の資格を取得中。
介護職沼から抜け出せない二次障害マン。

Twitter : @gomikasu0202


【募集】
メンヘラ.jpでは、体験談・エッセイなどの読者投稿を募集しています。
応募はこちらから

この記事のカテゴリ・タグ

体験談 毒親 アダルトチルドレン カス子
このエントリーをはてなブックマークに追加

0件のコメント

コメントを残す

返信をキャンセル
返信先コメント