「冗談」が理解できない 自閉症スペクトラム当事者の悩み

体験談 発達障害 自閉症スペクトラム ASD 芋虫

こんにちは。芋虫です。

発達障害のひとつである自閉症スペクトラム症(ASD)を持っている方の中には、ASD者以外の多くの人が発してくる冗談がわからず言葉通りに間に受けてしまう場合があります。

かくいう私もASD当事者なのですが、冗談と言う存在は大変脅威です。

なぜなら、『言葉通りに言葉を使ってこない』ためです。

多くの人たちはなぜこんな意味不明なことをするのか?と、私には不思議でしかたありません。

この記事を読んだ冗談を使う方もよく考えてみてください、

いささか奇妙なこの事実を。

奇妙にもかかわらず、普通社会(この記事での「普通社会」は、ASDを持たない多数の方々を指しています。)では「冗談」を使う人が多くいるため、「冗談がわからないことは普通でない」となってしまう場合があります。

いやいや、「冗談」がわからないから普通じゃないとか冗談じゃありませんね。

そんな無意識に冗談を飛ばしてくるなら、我々にも策はありますよ。

必殺、「知識」と「推論」で「冗談」とやらを制してやろうではないですか。

では、私の参考エピソードです。

子どもの頃、父から「お年玉あげる」と言われ、1円玉を渡されたことがありました。

今まで父からお年玉をもらう習慣がなかった私としては、青天の霹靂です。

「なんでパパが私にお年玉をあげるのか」と非常に疑問に思いました。

謎です。

「今年からお年玉くれるようになったのかな」とも考えました。

以上がエピソードですが、この父の『「お年玉あげる」と言い、1円玉を渡した』一連の謎発言および行動は、結果として、冗談でした。

このエピソードが冗談であることに気がつくことに数十年かかりましたが、(たまたま、ふとこのエピソードを思い出した私が父に何故お年玉を渡したのか質問すると『あれは冗談だよ』と父に言われました。)今後、『お年玉として1円をもらった時』は、「冗談」であることが、「知識」によりわかります。

そんな場面そうそうないだろと思われるかもしれませんが、こういった「知識」の積み重ねが、突然あらわれる「冗談」に対処できるスキルとなります。

また、普通社会では、ありえないことを言っているときも「冗談」であることが多いよう
です。

お年玉のエピソードにおいても、

「1円玉はお年玉の額として適切でなく、ありえないからこの発言は冗談である。」

と推論することができます。

多くの場合、1円がお年玉として渡されることは少ないという「前提」から「冗談」であると判断可能です。

ただエピソードにもあるように子どもの頃の私には、「推論」は少々難しそうです。

「1円玉はお年玉の額として適切でない」という「前提」に気がついていませんね。

「推論」は「知識」を身につけた上で、用いるのがよさそうです。

…そもそも言葉通りに言葉を使えばいいのではと思ってしまうのですが、冗談の魅力がこれを用いる人にとってはあるのかもしれませんね。

謎が多い、普通社会は毎日がさながらサバイバルかのようです。

冗談を真に受けやすい皆さん、いつ飛んでくるかわからない。

「冗談」に「知識」と「推論」で備えてみましょう。


【執筆者】

芋虫 さん
【プロフィール】

発達が非定型な学生。
二次ってましたが何とか寛解しつつあります。
興味の赴くままに生きています。

Twitter : @n70nn7

notea: https://note.mu/lmomushi


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1件のコメント

返信

こんばんは。
身につまされるお話です。思えば高校時代とある学友が留年しているので年は一つ上 と最初の言われ1年ぐらい信じていて敬語に近い話方をしていましたので。
同級生に中学時代の親友で同じ年の方がいて何かおかしいとたずねてそんなことも冗談で言っていた となって。
結構今思えば悪意に満ちた方を善意の方と勘違いしていたこともあったので。

「知識」と「推論」

とありますが私がギャグマンガとゲームで補ってきた節がありますね
ギャグマンガは片方が間違い(冗談)言って もう片方がそれを突っ込む(正解)と言う。
(特に4コマがねたが豊富の気がします)
例えば

ダイエットでご飯を1食にしているの(A子) 

それじゃ体が持たないよ 量減らしてで 朝 昼 夜三色食べた方がいいと思うけど(B子)

うん でもパンで2食食べているから大丈夫(A子)

食事1回ではなくごはんが一回かい! (B子)

という。くだらない話ですみませんが このやりとりから
ご飯がお米の食事と 米以外の食事もご飯と呼ぶ
というのが学べますし
ダイエットの方法で
量減らしてで 朝 昼 夜三色食べた方がいい
とあるのが知ったという。

(あくまでも私の療育としての知識を補う というのにマンガが有効だったというだけで全ての方に当てはまるわけではありませんのはご理解ください。)

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