メンヘラ女とシェアハウス ~デメリットと生活してみた感想篇~

コラム シェアハウス いろり

女性専用シェアハウスに住むようになり4ヵ月以上が経った。

【関連記事】
・メンヘラ女とシェアハウス ~生活してみてメリット篇~

前回の記事はなんとメリットのみで4000字以上にもなってしまったため分けて、今回はシェアハウスのデメリットを解説していきたい。終わりに4ヵ月暮らしてみた感想を書いたのでお時間ある方は最後までお付き合いください。

念のため前回に書いた簡単なメリット・デメリットを再度挙げておく。

メリット
1 圧倒的に家賃が安い、初期費用がほとんどかからない
2 想像よりもずっと個人的で適度な集団生活
3 セキュリティがしっかりしている
4 短期で契約が可能

デメリット
1 住んでいる人数が増えると面倒くさい
2 時間で行動が制限される
3 部屋が狭い

ここからはデメリットのみの話になるが、もともと「シェアハウスはメンヘラにおすすめできる!」と思って書き始めたものなので、もしよければ先に上記のメリット篇を読んでいただけると嬉しい。またシェアハウスってどんな物件か?というのも前回に書いたため一読されると今回の文章もわかりやすいかと思う。

繰り返しになるが、以下の情報は私が現在住んでいるシェアハウスのもので、すべてのシェアハウスに当てはまることではないので注意していただきたい。

 

シェアハウスのデメリット


1 住んでいる人数が増えると面倒くさい

私が住んでいる物件は2階建の戸建てで、1・2階それぞれ6部屋ずつ計12部屋ある。

共同のキッチン・トイレ・シャワー室・洗面台・洗濯機・乾燥機は1・2階それぞれ同じく設置されているため、最大6人で使うことになっている。

当たり前だが、誰かが使っていたら使い終わるまで待たなければいけない。そして住人が増えれば増えるほど、その待たなければいけない時間が増えてしまうのだ。

私の物件では現在、1・2階ともに3人ずつ入居者がいて、3人で共同スペースを使っているわけだが、それでもやはり待つ時間が発生することがままある。

一番タイミングを逃すと厄介なのがキッチンスペース。しっかり食事を作ろうとすると30分から1時間はかかってしまうため、譲り合いが難しい。私の同居人たちはあまり料理をしない人たちなので困ってはいないのだが、これが倍の人数6人で使うことになってしまったら大変だろうと予想がつく。食事の時間は同じ人間である以上大きくはずれない時間帯なため、人数が増えれば同じ時間に混むため面倒だろう。

また洗濯機・乾燥機も時間がかかる。音の問題があって昼間しか使えないこともあり、誰かに先に使われてしまうとその日は諦めて別日にすることもある。

今は幸い同居人たちも私と同じようにバラバラな平日休みであるから1日に何人も洗濯機を回すことはないが、もし全員が土日の休みでその2日で全員洗濯を終えたいという場合はかなり過密なスケジュールを組まなければいけないだろう。そこのすり合わせをするのも私(メンヘラ)にとってはかなり面倒だ。

そこで、私が採った解決策は「何でも早め早め」に終わらせることだ。

自分以外には今誰もいないなと(気配で)わかったら、即洗濯機・乾燥機を回す。夕飯作りも早めに18時頃から始め、早めに食べて、20時21時にはシャワーを浴びて同居人が帰ってくる頃には終わらせておくことが習慣化した。

遅くなってしまうと誰か(同居人)とはちあわせしてしまうかもしれない…待たなければいけないかもしれない…という気持ちから早めの行動ができるようになった。別に絶対嫌なわけじゃないが避けたいのが私(メンヘラ)なのだ。

今回のこのデメリットは物件によってかなり違う。最大何人で共同スペースを使うかは物件の規模による。私のシェアハウスは少人数なタイプだが、物件によってはもっとたくさんの人数で共同スペースを使うところもあるだろう。シェアハウスを検討するときは最大何人で使うことになるのかを見ておくとよいと思う。

 

2 時間で行動が制限される

①でも少し触れたが、私のシェアハウスでは共同スペースが使える時間帯が決まっている。人によってはかなり不便な点であると思うので詳しく解説する。

キッチン・シャワー室・洗濯機及び乾燥機は23時~8時までの夜間使用禁止となっている。キッチンは厳密ではなくお湯を沸かす程度ならよいのだが、シャワー室は個人部屋と隣接されているため夜間は使うことができない。そのため深夜に帰宅した場合はその日のうちにシャワーを浴びることができない。仕事や飲み会等で帰宅が遅くなってしまうことが多い人にはとても不便な部分だろう。

なぜ制限されているかというと、騒音の問題である。シャワー室は、実際には使用で迷惑がかかるのは隣接された個人部屋のみで、他の部屋の住人は使われていても音は聞こえない(それでももちろん夜間は禁止)。だがキッチンの音はよく聞こえてしまうのだ。

全員が個々の部屋に入ってしまえば生活音は気にならないのだが、廊下やキッチンの音はかなりよく聞こえる。歩く音、レンジの音、当然ながら洗濯機・乾燥機の音も部屋でドアを閉めていてもうるさく聞こえてしまう。そのため夜間の使用は原則禁止されているのである。

しかし私はこの制限によって逆に行動を先延ばしにする癖が少し改善されたと実感している。メンヘラあるあるではあるが、私も風呂に入るまでがとても億劫で、昔は後で後でとごろごろしているうちに深夜1時2時になってしまい、就寝時間が遅くなり、朝がつらくなるという悪循環で生活していた。

たまに本当に面倒くさくなってしまって朝シャワーにしようとしたりもするが頭がガビガビしていて安眠できないし、起きた瞬間「なぜ夜入らなかったのか…」と昨晩の自分を恨むはめになっていた。

そう考えると23時までにシャワーを浴びなくてはいけない、ご飯も食べなくてはいけないという制限は一見とても厳しいが生活を正すにはメンヘラ的によい条件ではないかと思う。

 

3 部屋が狭い

大方の人が予想されているように個人の部屋は非常に狭い。

私の場合たった四畳半である。そこにベッド、冷蔵庫、収納ボックス、机椅子を置けばさらにスペースは少なくなる。もし実家からすべてを持ってシェアハウスに入居しようとすると物で溢れて生活しづらい状況になりかねない狭さだろう。私も、本が好きなので相当な冊数を持っているのだがとてもシェアハウスには持ち込めず、実家に置いておいたままだ。

本だけではなく靴や洋服、グッズ収集が好きな方ですべてを持ち込みたい方はシェアハウスではかなり工夫が必要だと思う。もちろんシェアハウスにもいろんなタイプがあるのでもっと広いところもある。自分に合った広さのシェアハウスを選ぶとよいと思う。

 

以上がシェアハウスに住んでみて感じたデメリットである。

メンヘラの私が4ヵ月住んでみて、私にとってこれらは

「実家で暮らすよりは大したことではないな」

と感じた。

なぜなら、実家暮らしが長かった私は、家族の中でなんとなく作られた長年の生活のルールに縛られていたんだなと実感したからである。

実際に住んでいたころには縛られているとは感じなかった些細な「当たり前」だったこと。たとえば風呂に入る人の順番がなんとなく決まっていて、ある日早く入って早く寝たいと思っていてもなんとなく順番を守っていたり、母親が嫌がるから食器は日を跨がずに必ず洗っておかねばならないというルールだったり、

部屋を共有していたため夜中の号泣はリビングでひっそりとしなければいけなかったりと、家族のために自分を我慢させていた部分が大きかったのだとひとり暮らしを始めて気づき、驚いた。

「ひとり暮らしは自由だ!」という声はよく聞く。よく聞いてはいたがそれは「自由を獲得する権利のある」「安定した収入のある」「家事がきちんとできる」人たちのセリフだと思っていた。始める前の不安についてはシェアハウス始めたての記事にも詳しく書いた。

でも、ひとり暮らしでは「誰か」を満足させるために動く必要がない。「自分」が満足し不愉快でないのであれば、昼間にシャワーを浴びようと、使った食器を数日放置しようと、貧乏で3玉98円のうどん続きになろうと、誰にも文句は言われないのだった。そして今まではそれらすべてに文句を言われていたのだと、離れて気づいたのだ。

私は今、複数の赤の他人と同じ屋根の下で暮らしている。集団生活は無理なんじゃないか?そういう不安はもちろんあった。だけど、悲しいことかもしれないけれど、家族と暮らすよりもずっと「自分らしく」生活できるようになった。

自分で考えていたよりも、私には私のペースやルールが驚くほど細かくあって、それに気づき、大切にしつつ生活を保つことに、ひとり暮らしは本当にもってこいだった。

集団生活といえどもキッチンやシャワー室を使う順番が決まっているわけではない。空いていたら遠慮なく使えばいいし非常識なほど(キッチンで2時間とか)占拠しなければ文句は言われない。自由。シェアハウスでもひとり暮らしは、たしかに自由だ!と私は実感し感動した。そうか、これが「自由」か、と。

私は今でも非正規雇用者で、1週間で部屋を荒らすし食器も毎日洗わないし貧乏でうどんばかり食べている。つまり安定した収入があって家事がきちんとできてひとり暮らしをする権利のある人間(という私のイメージ)とはかけ離れている。それでも家賃を払い最低限のルールを守るだけで、外から見れば、立派にひとり暮らしをしている。そのことがどれだけ今の自分に良い影響を与えているか。私にも計り知れないほどだ。

「家を出てひとりで暮らすことが一番よい治療方法なのだ」

10月の私はそう書いた。そう言い聞かせていた。不安だったし信じきれなかった。

でも2月の私は言い切れる。その通りだった!と。

私にもできたからあなたにもできる。と言いたいわけではない。

いろんな現状がある、事情がある、病気がある、不都合がある。

ただ生きていればタイミングが訪れるときがある、と私は思っている。

そんなときに、この、シェアハウスの情報が頭の片隅に、たくさんの選択肢のひとつとして浮かんでくれたら本当に嬉しい。ただそれだけなのだ。

 

今回の記事と前回のメリット篇を読んでみた結果、メリットが大きい!興味でた!と感じた方はぜひ近くにどんなシェアハウスがあるかどうか調べてみてほしい。

当初考えていたよりも3倍近く長くなってしまった「メンヘラ女とシェアハウス」だが、おかげで長く生活してみた感想まで書くことができた。涙がでるほど嬉しいことだ。

以下、謝辞です。

掲載していただいたメンヘラ.jpさん、感想をくださった方たち、TwitterでふぁぼやRTをしてくださった方たちのおかげで書き上げることができました。

本当にありがとうございます。

一旦筆を置きますが、長年のメンヘラ生活の上で、書きたいことはまだたくさんあるので(メンヘラとアイドル等)、また投稿させていただきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

【関連記事】
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【執筆者】
いろり さん

【プロフィール】
古本屋で働く二の腕むきむきメンヘラ女。母親が毒でACだけど心療内科に通いながらなんとか自分の幸せをつかもうとしている。2018年10月からシェアハウスに入居、ひとり暮らしする中で社会人としての自信をつけつつある。


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2件のコメント

ここ 返信

いろりさんの記事を読みシェアハウスに興味を持ち、最近入居しました。親離れしきれていないので寂しくなることもありますが基本的にはとても清々しい毎日を送っています。私を良い方へと導いてくれた素敵なきっかけをありがとうございました。

いろり 返信

返信が遅くなってしまいごめんなさい。
ここさん、コメント本当にありがとうございます。
自分と同じような人に、ひとつの選択肢としてでも知ってもらえればという気持ちで書いていました。
実際にシェアハウスを探され、入居されたということは本当に勇気のいることだったかと思います。
それでも、シェアハウスという選択肢がここさんにとって良いものであったことが、涙がでるほど嬉しいです。
そのきっかけとなれたことが、心の底から光栄です。
こちらこそ本当に本当にありがとうございます。

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