彼女達が、支えてくれた。アイドルのおかげで働けている自分

体験談 森口世紀 アイドル

生まれて初めてその光景を目にした時、僕は自然と涙が溢れた。

「あぁ、やっとここまで来れたんだ」と。

どうも、森口世紀です。

前回の投稿では母の紹介でアルバイトとして入った会計事務所の人達の理解を得られず苦しんでいることとその理由について書かせていただきましたが、今回はその後、あの頃よりちょっとだけマシになった僕の生活と、そんな僕を支えてくれた「とある存在」についてお話しようと思います。

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前回の投稿がこちらのサイトにアップされてからすぐ、僕は勤めていた会計事務所を辞職しました。再び親にそそのかされ嫌々アルバイト探しをする日々。なんとか1ヶ月足らずで新たな職が見つかり、様々な幸運が重なって1年ほど継続して働いています。

新たなバイト先ではクローズで働いているものの、一緒に働いている人もとても優しく、今まで以上にいい環境で働けているのですが、それ以上に僕の働くモチベーションとなっているものに、「乃木坂46」というアイドルグループの存在があります。

もしかしたらこのサイトの読者の方も名前ぐらいならご存知かと思いますが、秋元康氏プロデュースのアイドルグループで、紅白歌合戦は4年連続出場、日本レコード大賞は2年連続受賞という今や飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女達に興味を持ったのは、3年前、まだADHDの診断が下る前でした。

偶然深夜にやっている彼女達の冠番組を見て心奪われた僕は、それからYouTubeで彼女達の動画を漁る日々。ADHDの診断が下った時、日雇い派遣の現場でまるで人権などないかのように扱われた時、どんな辛い時でも、彼女達の存在が支えでした。

しかし、悔しいことに、僕は長らく彼女達に対してお金を使うことはできませんでした。

日雇いや会計事務所では、せいぜいもらえても月3~4万がやっと、自分の携帯代とカードの請求を支払うので精一杯だった僕は、彼女達が出す新たなシングルCDを買うことさえままならなかった。

しかし、去年の2月に新しい仕事に就けてからしばらくすると、決して裕福とは言えないながらも自由に使えるお金が増えてきました。無論、ADHD特性故か多趣味な傾向にある僕は乃木坂以外にもいろんなことにお金を使っていたのですが、それでも少しずつ余裕も増え、昨年末には初めての握手会、今年の2月末には念願のライブに参加することができました。

初めてのアイドルのライブ、ステージの上で歌い踊る彼女達は、テレビやYouTubeの画面を通して見る彼女達とはまるで違い、本当にキラキラと光り輝いていました。

それを見た僕は非常に興奮し、同時に大きな感動も押し寄せてきました。

「僕は、こうしてライブのチケットを買うことができるぐらい、こうして一生懸命声を出して声援を飛ばすことができるくらい、人間らしくなることができたんだ」と。

それは、あの頃自分が絶対にそうはなれないと思い込んでいたことでもありました。

今でも思い返すと涙が溢れてくるぐらい、僕にとってすごく嬉しいことで、気が付けば僕は一心不乱にペンライトを持った腕を振り上げていました。

4日間分続いたそのライブの最終日は、奇しくも長年グループの中心メンバーとして走り続けてきた西野七瀬さんの卒業コンサートでもありました。

僕は現地で見ることは叶いませんでしたが、ライブビューイングでその様子を見届けました。

正直、僕が彼女を認知し応援してきた時間は、彼女がアイドルとして歩んできた時間の半分にも満たないものです。

それでも、僕は会場から遠く離れた映画館で、一際大きく声を張り上げていました。

ありがとう、乃木坂でいてくれて。

ありがとう、2年半、僕を支えてくれて。

このサイトの読者の中には、「アイドル」というものに対して拒否反応を持たれる方も居られるかとは思います。

でも、僕がこうしてここまで来ることができたのは、間違いなく「乃木坂46がいたから」と言い切ることができます。

夏にはまたライブがあります。

僕は再び彼女達の輝く姿を目に焼き付けるために、明日からも働いていきます。

それでは。

 

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【執筆者】
森口世紀 さん

【プロフィール】
1994年生まれ。22歳の時にADHDと社交不安障害の診断を受ける。
学生時代から学習性無力感に苛まれ、大学中退後様々なバイトを転々とし今に至る。

Twitter : @toaruotoko1994
BLOG : https://medium.com/@toaruotoko1994


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