通信制高校という選択と、その後

体験談 学校生活 通信制高校 司法試験受験生のアライさん

はじめまして。2年もフランス語やったのに未だにムッシュ(monsieur)の綴りが覚えられない底辺頭脳大学生です。

さて、僕は今現在慶應義塾大学というところに通学していて休学しそうなのですが、ここにいる99%の人類と異なり、僕は関東出身ではなく、手足が合わせて4本あり、向精神薬を服用しており、普通の高校、全日制高校を出ていません。

「全日制高校」という呼称を初めて聞いた?マジョリティは自分がスタンダードであると考えて、区別されて他と同格に並べられるのを嫌うからですね。でもまあこの全日制高校、色々な理由でしんどくなる生徒が発生したりするものです。

高校中退から定時制高校や通信制高校に、というのはそれなりによくある話だったりします。高卒資格欲しいしね。そんな人達や、そもそも全日制にたどり着くほど社会性がなかった僕みたいな人類が行くところが通信制高校です。今日はそんな通信制高校の長所、短所、そしてその後についてお話したいと思います。

 

通信制高校のメリット


通信制高校のメリットは2つ、高校卒業資格が得られること、時間が得られることです。

以上がメリットです。他は特にありません。全日制のように毎日通学することに耐えかねたり、そこでの人間関係が破綻した状況での損切りとして一つの選択にはなるでしょうが、積極的にはおすすめしません。というのも、次の短所でお話します。

 

通信制高校のデメリット


通信制高校のデメリット、といっても多すぎるので小項目を立てながらご説明させていただきます。通信制高校のデメリットは大別すれば、周りからのイメージとそこでの学びに集約できるので順に説明します。

 

・“普通ではない”ということ


まずはこの“普通ではない”ということに由来する問題からお話します。

例えばの話なのですが、ある通信制高校、「私立アカデメイアグローバルエデュケーション高等学校」(ほんとうにあったらごめんなさい)という通信制高校の生徒、他方に「(任意の地名)市立(任意の地名)高等学校」という生徒がいたとしましょう。

あなたが、大学のアドミッション担当だとして、バイトや就職の面接官だとして、友人だとして、家族だとして、当事者だとして、この両者のイメージは同じでしょうか。同じだと言うなら外面がいい人か文盲でしょう。社会的イメージの問題はレールの外側では常に問題になります。もしも高卒後にすぐ就職を考えている場合はここについてはよく検討してください。

外部からのイメージについては全日制高校に併設されている通信課程にするなどで書類上もごまかせます。しかし、自分のイメージというのはなかなかツライです。社会に包摂されない立場ということを否応なく刻まれます。僕もこのままだとニートになって死ぬなと思い、ふと夜中に焦燥感に駆られたこともありました。

だからといって何をするまでもなく、漫然と時間を過ごし、また早朝に身を焼かれ、外出中に制服姿の同年代を見て逃げるように踵を返していました。まあ僕のエピソードは通信制高校固有のものではないですが、そんな感じです。この話も上級学校に行くなり就職すれば(あまり)問題なくなります。そこで、次の課題に直面します。

 

・『高校卒業資格』以外の学びを得られない


先述のとおり、通信制高校のメリットは高校卒業資格の取得です。通信制高校での学びは以上です。それ以外は特にありませんし、カリキュラム上存在したとしても、それが実在するのかは別問題であり、その上それが期待できる代物か否かは全くもって異なる議論が必要でしょう。つまり、大学に進学するには予備校なりのサポートが必要ということです。普通の学校と一緒ですね。切実さが違いますが。

通信制高校では大学進学へのサポートというものは基本的に一切期待しない方がよいでしょう。もちろん、先生が悪い人というわけではありません。通信制高校では一人の生徒に時間を取るのは難しく、先生も難関大学進学指導を期待されてそこにいるわけでもないことが多いです。というか、その能力があるなら他に呼ばれているでしょう。善良であるのと有用であることが異なるように、通信制高校は一般に進学には貢献しません。進学したいなら塾なり予備校なりインターネットなりを活用した方がよいでしょう。

僕にはあまり知識がないですが、高卒就職でも通信制高校は厳しいみたいです。際立ったスキルはなく、通信制高校という目立つ経歴があるので、無と有が合わさって二重のマイナスとなる現象が報告されています。僕の友人は書類上ではラーメン屋のバイトに就職したことになっています。一ヶ月後に失踪してライン消滅したけど。元気にしているか生きてるか反社にたどり着いてるかは知りません。

以上のように、通信制高校はあくまでも高校卒業資格を得る場であり、自分の精神を休養するためのモラトリアムと捉えるとよいでしょう。そうすると、デメリットが少なく休める日が増えたと捉えることができるのでおすすめです。

 

通信制高校の卒業後の進路


文科省の平成30年度学校基本調査では、通信制高校卒業者の39.4%が進路未定です。その「進路未定」には僕の友人の一か月でやめたアルバイトのような就職は含まれていません。進学率は大学・専門学校等を合計して41%ほどです。現在、高校からの進学率(全体)が80%を超えているのと比べると雲泥の差ですね。

データで見ても通信制高校は惨憺たる有様と言うべきでしょう。このような場所です。まあでも行くしか道がないならそれもありでしょう。自覚した上なら泥水もけっこう居心地いいものです。通信制高校が最終学歴となると社会的に色々ツライので、家庭事情がそれを許すなら進学がよいでしょう。これもきついですが新聞奨学生とかもあります。

通信制高校からでも環境次第ではありますが、道はそれなりにあります。幸い時間はあるので、動けるならば若きをお金に変えて道を増やすのもいいでしょう(やり過ぎると死にます)。

将来何をしたいか、できるか。そのために今何をするべきかなどを考えつつ生存を頑張ればいいんじゃないかなと思います。現在ツライ中高生、つまり過去の僕にはぜひ死なない程度に頑張って欲しいなと思います。



【執筆者】
司法試験受験生のアライさん

【プロフィール】
最近アライさんをはじめました。社会への配慮は特にしてません。twitterアカウントは5つくらいあるので聞かれたら教えます。書き忘れたけど高校には在籍期間という概念があるので休学する際には注意してね。

Twitter : @lawcooooooon


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