突然、学校に行けなくなった 不登校になった私の話

体験談 不登校 杉本 織穂乃

突然、学校に行けなくなった。確かあれは高1の秋だった。

別に何か理由があったわけじゃない。周りの大人たちから「何で行かないの?」そう何度も問いただされた。私は適当な理由を言ってますます自分の首を自分で絞めた。

きっかけは些細なことだった。高校に入って、誰も友達が居なくて無理してしんどくなってしまったのだ。周りから見るとたったそれだけだろう。だが、小学6年生の時、いじめに遭ってひたすら我慢したもので私の心はぽっかり大きな穴が開いていた。中学は持ち上がりのアットホームな環境で育ったため、たまたま乗り切れただけ。運が良かったのだ。

そんな不登校時代。考えていたことは2つだけ。

「どうして私は学校に行けないのだろう?」

「どうして学校はそんなに行かなくちゃならないのだろう?こんなに辛いのに。」

ぐるぐるぐるぐる一日中頭を巡る、永遠に解けない2つの愚問。

5年経った、今でもわからない。なぜ周りの大人たちがそこまで学校にこだわったのか。少なくとも「私のため」と言っておいて、本当は私のためじゃなかったことだけはわかる。

とにかく毎日起きている間はずっと泣いていた。寝るのは泣き疲れたとき。楽しみのゲームや小説を書くことは母によって奪われた。「遊びたいなら学校に行ってからにしなさい。」そうできたらとっくにしてるよ。

母は真面目で過干渉の心配性で正義感が強い人だった。私のことを本気で思って、家を追い出すこともあった。ドアから放り投げられて、その後に制服やら学校関連の用意が飛んでくる。冷たいコンクリートの上で涙が止まらなかったのを忘れない。でも、私は私の不登校のせいで近所から色々言われることを知っていた。なにも言えなかった。

そして、私の他の家族と言えば父と姉だ。

父は仕事でずっと家に居なくて、私のことをよく聞いてくれた。そして、「好きなことでもすれば?」そんなことを言っていた。当時は無責任な人だと思ったが、今思うとそれが一番正しいのではないかと思う。

姉は母と性格が良く似ていて、私にとっては母が2人いるような感じで余計辛くなった。

鬱病ではないのか?と、精神科に行ったりカウンセリングに行ったりした。その時どこでも言われる言葉は決まっていて、「あなたはまだ大丈夫。顔色も明るいし目も死んでないから。」ちょっと会っただけのお前に何が分かるんだ。捻くれた私は毎回腹が立っていた。表面上だけしか見ない人たちは嫌いだ、そんな人にはならないと心に決めた。今思うと捻くれすぎだろとしか思わないけど(笑)

私は結局、不登校を克服したのか?というところだけど、私は何もできずに2回の転校をして、逃げられるものからは全て逃げてそうして乗り過ごした。1回目は公立高校から私立高校へ、2回目は通学型の通信制へ。これは高校3年生からで午後から週3日だけ登校する学校だった。

今、不登校の人へ伝えたいこと。

そんな私が5年経った今なぜ、こんな記事を書いているかというと、それはすっかり時間が経って気持ちも整理されて今度は今不登校である人たちを助けたいと思ったからだ。

おそらく私のように言われたり、辛い思いをしているであろう。でも、不登校経験者の私なら少しは分かってあげられる。全く同じ状況というのはあり得ないから安易にアドバイスなんからできないけど、自分だけじゃないと思ってもらえたら少しは楽になるんじゃないかと考えて、投稿することにした。

今、不登校の人に言いたいこと。というか、当時の私に会ったら言ってあげたいことをいくつか書いてみる。

・別に学校に行かなくてもいい、今の世の中色々な人が居るからなんとかなるよ!

・やりたいことがあるなら今から始めてみたらいいよ。

・世界は広いから学校という狭い場所だけに合わなかっただけって思えばいい。あなたに合う場所は必ずある。

これぐらいかな……?

色々な人が居るから色んな意見があると思います。ただ私の意見はこうで、これが今不登校の人に届いて「こんなに辛くて悩んでるのは私だけじゃないんだ。」そう思ってもらえるように、そんな気持ちを込めて書きました。

最後まで読んでくれてありがとうございました!☺️



【執筆者】
杉本 織穂乃 さん

【プロフィール】
いじめにより不登校→通信制卒業→大学中退→初めて精神科に行って、社交不安障害と気分変調症と毒親発覚。そして、最近消去法で生きることに決めた。

note等に少しでも同じ人に参考になればという想いで、赤裸々に色々書いている。

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Twitter : @nekoshihoooo


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1件のコメント

neko 返信

本当に「不登校」っていう問題の定義の仕方は変ですよね。勉強なんかどこでもできるし。たかが小さな環境なんか、合わなければガンガン変えればいいと思うのに。

小さな世界で小さく生きて来た大人が、本来は別にいくらでもやりようのあることを変に思い詰めて子供を追い込んでいると思います。

織穂乃さんの感覚は間違っていないから、どうか負けないで、めげないで、自分に快適な環境を試行錯誤して作っていかれるように願っています。

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