成立している会話を聞く安心感

未分類 渡橋

あなたの家庭に会話はありますか?
その日の天気や食事、とにかく何気ない話で家族とささやかな時間を共有することです。
たぶん、ここを見ているほとんどの人は、家族との会話とは縁が遠いと思う。
他の家庭、家族がどんな会話をしているのか、ぼんやりとしか想像できないし、比較しづらい気がする。

自分語りになりますが、我が家での会話、大人になってからの会話から得られる安心感を綴ろうと思う。
どこかの誰かの暇潰しになれば幸い。

 


我が家に会話は少ない。
「ご飯できたけど、先にご飯にする?」
食事を作れた日、母は決まって父に聞く。
「食事の前に風呂っていつも言ってるだろ!」
仕事で疲れているのか、だいたいイライラしている父はほとんどこう返す。
どんなことがあってもお風呂が先。父のルールだ。食事は温かいまま食べてほしい母と相容れない。

食事が終わったあと、父はテレビを見るのが習慣だ。野球シーズンだと野球を見て、あとはゴルフも見ている。
父は誰にともなく選手のうんちくを語る。
母はテロップで流れる選手の学歴を気にかけ、一流か二流かを語る。
そしてほぼ決まって、うちの子はこのレベルの大学に入れなかったと嘆き、すべてはどこぞの団体のせいだと妄想の世界へゆく。
まだ母が落ち着いていたころの、比較的マシなときの記憶だ。

子供のころ、映画をよく見せてくれていた父とも話が噛み合わなかった。
映画のストーリーについて感想を共有したい私、映像美や監督について語る父、という記憶しかない。
「渡橋のいうことは難しい」と言っていた気がする。
いつしか私は、両親にむけて映画や本の感想を伝えるのをやめた。

 

この記事を書くにあたり、会話とは何かをネットで検索かけまくっているが、なんとなくこれが近かった。

片方が一方的に喋っていたり、お互いに相手の話題に関係なく自分の言いたいことを述べ合っているという「ラジオを2台ないしそれ以上並べて、別々の番組を流している」のと大差ないような場合は、会話の範疇には含まれない。
Wikipedia

なるほど今まで私が会話だと思っていたあれは、会話の範疇に含まれないらしい。
ラジオ2台という表現がしっくりきた。

 


こうして長い間、まともな会話をしていない私は雑談力がまったくない。
困ったことに、何気ない会話というのが一番難しく、失敗ばかりだった。
そんな私の心を慰めたのは、映像配信サービスだった。
その配信サービスでドラマを眺め、作り物の会話を聞くようになってから、「人はこういうやりとりをするんだな…」「これがまともな会話か…」といった言語化しにくい感情がうまれた。
おかげで今では毎日配信サービスを利用し、BGMにしている。月額料金を支払い、自分ひとりでは獲得できない安心感をもらっているのだ。

 


もし、多少のお金をかけて会話を耳にしたいと望む人がいるなら、映像配信サービスを利用してみてはどうでしょう?
聴覚過敏で人の声や大きな音は苦手!という方にはすすめられませんが。
たいした慰みにならないかもしれないけれど、誰かの何かの助けになればうれしい。

 

ご飯食べましたか?がんばりすぎてませんか?気持ちを溜め込んでませんか?お薬飲みましたか?呼吸が浅くなってませんか?
ままならない人生、一日を繋いでいくだけの明日がみえない日々ですが、自分を大事にしていきましょう。



【執筆者】渡橋 さん

【プロフィール】統合失調症の母とうつ病の父持ち。どちらもアルコール依存症。そんな両親を支えていたら、いつの間にか双極性Ⅱ型になっていた。
うつ病の父と自営業をしつつB型作業所に通所中。
http://crossthebridge.hatenablog.com


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1件のコメント

さなだ 返信

普通の会話を知らない。すごくよくわかります。
自分が参考にした会話はアニメや漫画ばかりだったので、少し変なことになってしまいました。
マンガではボケと突っ込みが終わると大抵そのコマでそのシーンが終わります。
しかし現実ではそのあとも会話が続きます。
そのせいか、会話がひと段落した後、どうしたらいいのか分からなくなります。

偶に、喋り方が演技口調な方がいますが、僕と同じような人なのかな。
水を差して申し訳ありませんが、僕と同じような状態にならないようお気を付けください。

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