「自分は汚物である」という感覚が恋愛と性を遠ざける

体験談 恋愛 亡霊

私は昔から、常に自己嫌悪に苛まれてきました。

珍しい話ではないかもしれませんが、その感情は今も私の心に纏わり付いて、離れる気配を見せません。

私の自己認識を言えば、汚物そのものです。

繁華街で吐瀉物を見た瞬間。鳥のフンが目の前で落ちるのを見た瞬間。
汚い公衆トイレに足を踏み入れた瞬間。

そういった瞬間に生じうる感情が、私という存在を目にした時、生じるものであると、私は考えています。

はじめは、そう。はじめに私を見た瞬間には、そういう感情は起きないかもしれません。

肥満体で、無駄に図体の大きい人間ではありますが、逆に言えばそれぐらい、コイツはスポーツでもやっていたのかな?

そんな風に思う程度かもしれません。

ですが、直に時間が立つと、私に対する周りの印象は変わります。

目に入るだけで気分が悪くなる。

そういう存在に成り果てます。

毎日シャワーはしてますし、汗はしっかり拭き取ります(フォローになってないフォロー)

ですがそれでも、私が自他共に汚物としての判定を受けることに基本、変わりはありません。

 

自己肯定感の行方


普通に考えてみれば「何故それだけ自己卑下するのか」と思われるのかもしれません。

ですが、小中といじめを経験し、中学時代には不登校になり、挙句恋愛の果てに人生の破綻が据え付けられていた私の自己肯定感は只今現在をもって行方不明です。

この感覚。

強烈な自己嫌悪、極度に低い自己肯定感は、確かに私の人生に障害・障壁を齎しています。
具体的な事例をいくつか上げましょう。

 

汚物の初恋


私も人間ですから、初恋と呼べるような恋の感情が芽生えたことがあります。

相手は私と同じように不登校で、私は何とかして彼女を救い出せないか、と心の中で思っていました。

いわゆる『メサイア・コンプレックス』と呼べる感情です。

虐げられ続けた人間は、同じような境遇にある(と自分が考える)相手を何とかして助け出さなければならない、と、そう考えてしまうことがあります。

少なくとも私はそうでした。

結論から言えば、これは破綻します。

私の中の感情が彼女を大事に思えば思うほど、私は彼女から離れなければいけないという強迫観念に囚われるようになりました。

何故なら私は今まで散々に嫌われ続けた人間で、一定以上私のことを知れば、大体の人間は私を汚物として見るようになるのです。

実際にそう思われたわけではありません。しかし、成功する。上手くいくビジョンが全く思い浮かばなかった。

私は彼女を尊重したいと一心に思うあまり、彼女から離れました。

 

汚物の倒錯


そうした初恋の失敗が通り過ぎた後、例の致命的な破綻を経て、今私は自己の性的倒錯と向き合っています。

私は作家志望の人間です。好きな作家は三島由紀夫です。

私はそういった自己嫌悪や、メサイア・コンプレックスを題材にとって小説を書くことがありました。

寧ろ、恋愛小説を書く頻度はわりに多かったと思います。

ですが、今は、そういうのは中々書けません。

女性と恋愛について考えた時、女性の肉体を思い浮かべた時、私に破綻を齎した例の人間の姿が頭に思い浮かぶのです。

この瞬間に私は、私の愛する三島由紀夫の『金閣寺』を思い浮かべました。

『金閣寺』の主人公は、女性と行為をしようとするその瞬間、金閣寺の幻影が思い浮かび、不能となるのです。

例の彼女に思い入れがあるかと言われれば、良い意味でのそれは一切ありません。憎たらしくて殺したいぐらいです。

ですが、悪い意味で彼女は私の中で性的象徴として私の意識の中に居座っています。

 

汚物の挑戦、そして、倒錯


私は今、この幻影を消し殺そうと、一度、俗にいう「風俗」というものに行こうか悩んでいます。

しかしここでも私の自己嫌悪が顔を出してくるのです。

「金を払って、私のような汚物と相対させることに、強烈な罪の意識が存在する」のです。

風俗のサイトに行って、写メ日記を見れば、彼女達が肉体を持った人間であること(当然のことです)がありありと伝わってきます。

そうした感覚は、私の中にある自己嫌悪。自身が汚物であるという感覚を意識・想起させます。

 

それでも私は


こうした倒錯の果てにあっても、私は女性というものに幻影を見出しています。

そもそも、そういう小説ばかりを書いてきて、そうしたメインテーマの中に女性という概念があったのに、そこには私の"不能の象徴"が居座っているのです。

それでも私は、恋がしたい。

自己の不能、トラウマを全て捨て去り、小説の原動力となった、今や遠くに行ってしまった感情を取り返したい。

そう、思い続けています……。

 

【執筆者】
亡霊 さん

【プロフィール】
IT企業に新卒就職するもうつ病で離職。
それ以前から付き合っていた女性が私の友人と性的関係を持ち、別れる。
その際に私は自殺を試みるも失敗。今に至る。
文字を読んだり書いたりするのが好き。
夢は作家になること。


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3件のコメント

うーーーー 返信

つらい!それに共感!作家とかめちゃくちゃレッドオーシャンだけど、それがどうにか開けていってほしい!

おp 返信

彼女作れるだけ羨ましい。

たん 返信

亡霊 さんはじめまして。
私自身片思いはあるものの恋愛経験はほぼゼロの人間です。
読んでいて何か似たようなとこがあるというか気が勝手ながら抱いてしまって。
亡霊 さんは小説で何とか というご様子です。
が私は二次元の女性のうほうが好ましいという性的倒錯があって(アニメ絵は駄目で小説とかの挿絵とか雑誌のCGとか。多分アニメ絵はアニメでは話すというかからかも)一方的に勝手ながら共感してしまったというか。
風俗に行こうか というお話も出ていますね。
私も考えたこともあり 20代のはじめて通院を決意したとき強制入院で今が最初で最後の機会かもしれない と大げさに考えとかしました。
私に限って言えば 二次元のことやリアルの女性のこと 自己肯定感の低さ 過去とか
転院先で医師とカンセリングの治療でほんの少しだけ折り合いがつき始めています。
相談スレでないのは承知していますが 亡霊 さん は通院とかされているんでしょうか。
リアルの女性に幻滅して二次元の女性が という方が他にもいると聞いたこともありますし カウンセリングとかどうでしょう。
長文 駄文失礼しました。

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