自傷行為は死なないための魔法

体験談 自傷行為 かのん アームカット




初めまして、かのん  と申します。

今回はわたしがアームカットを始めたきっかけについてお話したいと思います。

 

わたしが初めてアームカットを知ったのは高校2年生の時でした。

あるアーティストのファンサイトで出会った女の子が腕を切る行為でストレス発散をしていたことで「世の中にはこうやって、自分の気持ちをぶつける子がいるんだ」ということを知りました。

それから1年経った高校3年生の頃、付き合っていた彼氏と別れ、気持ちが不安定な時期がありました。

どうやってこの気持ちを無くせばいいんだと思っていたところ、「そうだ!腕を切ればいいんだ!」と思ってしまったのです。

 

眉毛を剃るために持っていた剃刀で、そっと自分の手首をなぞりました。

これがわたしにとって初めての自傷行為でした。

それから嫌なことがあると、わたしは剃刀を握りました。

10年経った今でも、それは辞められていません。

止められないのです。

何故だか分かりません。

 

イライラしたり、不安になったり、傷付いたりするとわたしは自傷行為に走ってしまうようになってしまいました。

服の下に隠れた腕の傷だけが、わたしの本当の気持ちを知っていると思っています。

この痛みを知っている自分だけは、自分のことを守れると思っているのです。

カウンセリングの先生は、自傷行為のせいで親に叩かれて泣いていたわたしに、こう言ってくださいました。

『死なない程度にやりなさい』

わたしはいつも親に責められていました。

親から貰った大切な体に自分から傷をつけるなんて…と毎日毎日責められては叩かれていました。

「大丈夫?」と聞かれたかっただけなのに。

 

わたしはこれからもずっと自傷行為と付き合っていくのかもしれません。

何かがきっかけで辞められるのかもしれません。

どちらになるかは分からないけれど、この腕にある傷はわたしが生きて闘い抜いてきた証なのです。

自傷行為を肯定するつもりはありませんが、わたしにとっては生きていく手段なのであります。

死なないための魔法なのであります。

生きるって難しい。

生きるって本当に厄介です。

でもわたしは生きていきたいから、これからもずっと。

いつか、剃刀を持たずに生きていける日がきますようにと願いながら。

 



【執筆者】
かのん さん

【プロフィール】
統合失調症で通院10年目
10年前人生で初めて眠剤を処方されてから、今まで毎日かかさずお薬を飲み続けています
今は減薬することが目標です




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1件のコメント

あんこ 返信

読ませて頂きました。
私も自傷行為は肯定派です、と言ってもやめられないだけかもしれないですけどね笑
でも自分の身を傷つけることがどうしてダメなのと思っています。
そのカウンセラーさんはいいですね。
個人的に医師やカウンセラーさんはやめさせる方向に持っていくようなイメージがあるのでびっくりです。

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