空っぽなまま生きてきた人間のゆくえ
父はいない。
妹は現在高校受験を控えた中学3年生。
そして僕は就活を前に大学を休学した。
もちろん実家に住んでいる。
兄弟間であまり会話はない。
妹の面倒ごとは兄2人より自分に任せられている。
完全な自室などなく、
そのため家で1人の空間に浸れないストレスを日々かかえていた。
小中学時代、高校受験、高校時代、
また次男は掃除や洗濯、
これはただの愚痴だ。
嫌なら早く家を出ればいい、
だが家を出る金も知識も覚悟もない。
ずっと空っぽだったのだ。
それらの言い訳を説明するために、
僕はこれまでの経験からネットで軽く見知った情報をもとに対人関
淡々と日々を送り、
休学する際、
僕と関わりを持った人たちは僕と関わるごとにその不可解を薄々感
大学は自分が通うようなところじゃなかった、
そして奨学金を借りずに大学生活を謳歌している人達を見て自分と
就活に差し掛かっていた時期であったが経済的な不安から来る精神
鬱かもしれないとも思っていた。
だがこの感覚はもはや今までずっとあったものだ。
父は統合失調症を患った末のことだったため少なからずそのような
ただ、
とにかく診断さえされれば何かしらの助けが得られ、
今にして思えば無知で幼稚で短絡的な発想だ。
しかし検査の結果は多少の偏りはあっても正常な数値の域を出ず、
結局、
そこからカウンセリングやセカンドオピニオンなどは受けずその日
全ては枷をかけられたまま生きてきた結果の経験不足なのだ、と。
しかしこう思い込めば思い込むほどそれに自覚できずに蔑ろにして
あるいは到底受け入れ難かった。
虚しさは依然として残った。
相変わらず僕は僕を説明してくれる言葉を探していた。
それを発信している人にも同様に。
そして見せびらかすことだろう。
前向きな話をするのならば、
だがそれは困難だ。
まず自尊心がどういうもの分からない。
自分自身を受け入れる?これが本当に分からない。
圧倒的な幸福とは何か分からない。
言わば幼い頃から心とは、
社会の複雑さ、人間の複雑さ、
それらを寄せ集めた結果に生み出された皺寄せが一身にこの身に降
父はその皺寄せに苦しみ、自ら命を絶ったのだ。
精神を患っていたこともあるが、
父の死について母、兄弟、
兄達が父に関してどこまで知っているのか知らない。
また、
父の死と全くの無関係というわけでもない。
世界も社会も人も好きじゃない。
だが厭世的な考えがどうにも拭えない。
これは現状に対する結果なだけなのかも知れない。
現状が良くなれば受け入れられるのだろうか。
とてもそうは思えないが。
これまでずっと無意識に他人と自分を比べてきたような感覚がある
一矢も報えない。
想像して共感し合っている、
だがそんなことはまずあり得ない。
どうせ理解されないからだ。
今の自分は甘えの結果だからだ。
自己責任の結果だからだ。
こんな幼稚な自分が本当にくだらない。
そのためにこれまでこの劣等感や幼稚性を半ば無視し隠す形で誰に
現代の日本という国で生まれ育ち、
馬鹿の方が生きやすいとはその視野の狭さによるものということな
僕は無邪気のままでいられなかった子供時代を追い求めているのだ
無力なまま世界への解釈を中途半端に広げてしまったがために理想
そうして自己憐憫に浸る。
こうなったのもあの時から、などと考えてもキリがない。
何をどう頑張ってもこの先に希望が見出せず苦しみを拭えないまま
それが生きることに対して前向きになれない根底にある感覚だ。
自分に向き合う。
自分を知る。
そうして底無しの沼に嵌る。
ただ、ごく稀に気持ちが前に向く瞬間が一瞬だけある。
ある時、父も母もこの世に生まれ、
父自身、
そうして自分の中で何かが腑に落ちる瞬間がある。
こう解釈したところで今感じている苦痛がどうとなる訳ではない。
その時少しだけ気分が高揚する。
生きることは不安だ。
生きることは苦しい。
生きることは虚しい。
だけどそれらは全て偶然だ。
自己責任なんかじゃない。
偶然自分が自分になったのならば、
偶然に救われたいのだ。
明けない夜はなく、
悲観論を言えば僕はこの世のベースは地獄だと思っている。
すべてはいつ足元が崩れ落ちるか知れない地獄の上を生きた結果の
とはいえ全て運次第なんて馬鹿馬鹿しい。
だから今は今を純粋に生きようと思えている。
だからまずは体を鍛えようと思う。
後書き
これは僕の半生を下手くそに綴ったものであり、
しかしそれも躁状態によるもの、
また、
いや、知られたくないかもしれないです…。
まぁそれはさておき、これから4月には大学へ復学、
学費などのお金のことに関しても結構不安です。
そんな時に振り返り励みにできればなと思っています。
最後に、
ありがとうございました。
【執筆者】
独活の大木の枝 さん
【プロフィール】
経済的、
6歳の頃に父を自死で亡くす。
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